検査遺伝子
ARHGEF10(Rhoグアニンヌクレオチド交換因子10)は、末梢神経の発達に関与する酵素を生成する遺伝子です。この遺伝子の変異は、神経伝導速度の低下と関連していることが知られています。本検査は、レオンベルガー犬に発症する多発性ニューロパチーと関連する1つの遺伝子変異を対象としています。
遺伝病の説明
多発性ニューロパチーは、末梢神経が損傷されることによって発生する神経障害を指します。末梢神経は、中枢神経系(脳と脊髄)から枝分かれして全身に広がる神経の束です。末梢神経は、手足などで感じた感覚を中枢神経に伝えたり、中枢神経からの指令を身体の各部に届けたりする役割を担っています。
レオンベルガー多発性ニューロパチーは、レオンベルガー犬に見られる多発性ニューロパチーの一種で、喉頭麻痺および運動神経の障害を引き起こします。