検査遺伝子
HSF4(Heat shock transcription factor 4) はDNAの働きを調節するタンパク質であり、ヒト、イヌ、マウスを含むさまざまな哺乳類において白内障の主な原因とされ、そのメカニズムを解明するために継続的な研究が行われています。本検査では、遺伝性白内障に関連する1種類の遺伝子変異を対象としています。
遺伝病の説明
目の構造はカメラと似ており、カメラのレンズがフィルムに光を集めるように、目の中にもレンズの役割を果たす水晶体があります。もともと透明であるこの水晶体が白く濁る状態が白内障です。この病気は視力に悪影響を及ぼし、最終的には失明に至る可能性があるため注意が必要です。
白内障の最も一般的な原因は遺伝的要因であり、遺伝性白内障は100種以上の犬種で頻繁に見られる目の疾患です。症状は非常に多様であり、犬種によって眼球の外観、水晶体の濁りの部位、片眼か両眼か、発症年齢や進行速度などに違いがあると報告されています。