検査遺伝子
PNPLA1(パタチン様ホスホリパーゼドメイン含有タンパク質1)によって発現されるタンパク質は、様々な脂質分解活性を持ち、脂質代謝に関与します。この遺伝子は皮膚の表皮角化細胞で発現し、皮膚バリアの脂質代謝に関与するとされています。人と犬の魚鱗癬との関連が報告されています。本検査は、魚鱗癬に関連する1つの遺伝子変異を対象としています。
遺伝病の説明
魚鱗癬(ぎょりんせん)は「魚のうろこ病」とも呼ばれます。これは、皮膚がうろこのように脂っぽく厚くなる症状が観察されるためです。足の裏の皮膚が厚くなったり、刺激を受けて剥がれることがあり、アレルギーや皮膚炎など他の皮膚病と似て見える場合もあります。しかし、患っている犬が痒がらず、かさぶたができないという点で他の病気とは異なります。この病気を持つ犬の皮膚は水分を保持するのが困難です。