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変性骨髄炎

検査遺伝子

SOD1(スーパーオキシドジスムターゼ1)は抗酸化酵素を産生します。この酵素は細胞損傷を引き起こす活性酸素の働きを抑制し、正常な神経細胞の維持に重要であるとされています。本検査では、変性性脊髄炎(退行性骨髄炎)に関連する3つの遺伝子変異を対象としています。

遺伝病の説明

変性性脊髄炎は、人間のALS(筋萎縮性側索硬化症)に類似した疾患で、筋肉が徐々に萎縮し、後肢の運動能力を失っていく神経性の遺伝病です。脊髄神経の根元付近と深い関係があり、変性性神経根脊髄症とも呼ばれます。中型犬や大型犬で多く見られますが、小型犬でも報告があります。
脊髄神経細胞の軸索突起やミエリン鞘で変性が始まり、やがて軸索が断裂して脊髄神経が本来の機能を果たせなくなります。腰背部の脊髄から病変が始まり、上下両方向へゆっくりと進行していきます。