検査遺伝子
F12(第XII因子)遺伝子は、出血時の血液凝固に関与する重要なタンパク質である第XII因子をコードしています。本遺伝子検査は、第XII因子欠損症に関連する2つの特定の遺伝子変異を対象としています。
遺伝病の説明
第XII因子欠損症は、第XII因子という血液凝固カスケードにおいて重要な構成要素をコードする遺伝子の変異によって引き起こされる猫の遺伝性疾患です。この変異により血中の第XII因子の濃度が低下します。通常、第XII因子は他の凝固因子を活性化する働きを持ち、適切な血液凝固に不可欠と考えられていますが、欠損がある場合でも他の因子が補完的に働くことで、血液凝固機能は正常に保たれることが知られています。